パウル・クレー展 −線と色彩−

 →http://www2.daimaru.co.jp/daimaru/hp/pc/museum_schedule_to2.jsp?HP_NO=14595


スイスベルン郊外にオープンした「パウル・クレー・センター」の開館記念による展覧会です。
2月28日まで。
規模はそれほど大きくないけれど、センター設立までのプロセスや施設の紹介の30分くらいの映像があって、センターを設計したレンゾ・ピアノやこの美術館の経費をもったモーリス・ミュラーらが登場してきてなかなかおもしろかったです。

この美術館、雑誌でもよく取り上げられているけど、ウェーブのような3つの棟がすごく特徴的で、アルプスを背景に、ステキだなぁと思います。


この美術館設立にあたっては、パウル・クレーの奥さんが2006年までに美術館を建築するという条件付きで、作品を市と州政府に寄贈し、さらに美術館建設の費用を受け持ったモーリス・ミュラーの3つの条件

  1. 建設地はクレー終焉の地に隣接する街Schosshaldeであること
  2. 建築家はレンゾ・ピアノであること
  3. 施設は伝統的な美術館の概念を超えて、あらゆる世代に親しまれる文化センターであること

をもって建てられた美術館だそうです。


クレーセンター開設後は半永久的に市および州政府の財政から管理運営費60%(約4億円)をまかなうために、市民の賛同を得る必要があったため、施設の概要を目に見える形で広く市民に知ってもらえるように、建設現場においても、様々なイベントが開かれていたそうで、その結果2001年の国民投票で79%の賛成票が投じられたとか。


もちろん、財団の方々の活動あってこそなんだろうけど、芸術とか文化に対する意識とか日常に当たり前にあるという感覚は日本よりもずっと強いんだろうなぁと思います。


今年は無理そうだけど、来年辺り夏のスイス行ってみたいなぁ。


Zentrum Paul Klee
http://www.paulkleezentrum.ch/ww/de/pub/web_root.cfm